スワップポイントとは ─ 金利差で受払が生じる仕組み
FX には為替差益のほかに「スワップポイント」と呼ばれる損益要素があります。金利差から日々受払が生じる仕組みですが、受け取れるとは限らず、支払う側になることもあります。本記事は仕組みの理解として整理し、特定の通貨ペアでの取引を推奨するものではありません。
スワップポイントの基本的な仕組み#
スワップポイントとは、取引する 2 つの通貨の金利差から生じる損益のことです。FX では通貨を「ペア」で売買するため、買った通貨と売った通貨のそれぞれに金利が結びついています。一般に、低金利の通貨を売って高金利の通貨を買うポジションを保有すると、その金利差に相当する分を日々受け取れる方向になり、逆に高金利通貨を売って低金利通貨を買うと支払う方向になります。 つまりスワップポイントは「受け取るもの」と決まっているわけではなく、ポジションの向き次第で受取にも支払にもなりうる、という点が出発点になります。
受取と支払、どちらもありうる#
同じ通貨ペアでも、買いポジションでは受取になる一方、売りポジションでは支払になるのが一般的です。さらに、各国の金融政策が変われば金利差そのものが変動するため、これまで受取だったポジションが、政策金利の変更によって受取額が小さくなったり、状況によっては支払に転じたりすることもあります。 また、受け取る側のスワップと支払う側のスワップは必ずしも同額ではなく、会社や通貨ペアによって設定が異なります。具体的な金額や受払の方向は、FX 会社・通貨ペア・時期によって変動するため、最新の数値は必ず各社の公式サイトでご確認ください。
スワップポイントの金額・受払の方向は会社・通貨ペア・時期により変動します。本記事に断定的な金額は記載していません。
為替変動リスクの方が大きくなりうる#
スワップポイント狙いで高金利通貨を長期保有する手法は知られていますが、ここで最も注意すべきは「受け取るスワップよりも、為替の値動きによる損益の方がはるかに大きくなりうる」という点です。日々こつこつスワップを受け取っていても、為替レートが不利な方向に大きく動けば、その含み損がスワップの受取総額を一気に上回ってしまうことは珍しくありません。 高金利の通貨は、その国の経済・物価情勢を背景に値動きが大きくなりやすい傾向もあります。スワップは「おまけ」程度に捉え、本体である為替変動リスクを主軸に考えるのが、リスク管理上の基本的な見方です。
レバレッジと組み合わせたときの注意#
FX はレバレッジをかけられるため、スワップ狙いであっても証拠金以上のポジションを持てます。レバレッジを高くすればスワップの受取額も大きく見えますが、その分だけ為替が逆行したときの損失も拡大し、証拠金維持率の低下からロスカット (強制決済) に至る可能性が高まります。 スワップを継続的に受け取り続けたいなら、為替の急変に耐えられる余裕を持った資金管理が前提になります。証拠金維持率やロスカットの仕組みについては関連記事もあわせてご確認ください。
FX はレバレッジ取引のため、証拠金を上回る損失が出る可能性があります。本サイトは特定の通貨ペアでの取引を推奨しません。